1 ページ目のビジュアル・キーメッセージから心を掴まれました
——まずエナジードを知った経緯を教えてください。
「昨年(2018 年 7 月)、東京ビッグサイトで開催された HR EXPO に参加して知りました。展示してあったテキストを手にとった際、めくった 1 ページ目のビジュアル・キーメッセージを見た瞬間から “ これは面白い!次のページが気になる ”と、心を掴まれました。会場で投影されていたムービーをはじめ、御社のホームページも大変興味深い内容でした。当日の会場には、他企業のブースも多数出展されていましたが、御社の説明を聞き、これなら研修を受ける側の心に響くはず!もっと詳しく知りたいと思い、翌日にはご担当者に連絡しました」
——具体的にどういった目的でイベントにお越しいただいたのでしょうか。
「社員の主体性を根本から伸ばせるような研修を探していました。弊社では、入社時にグループ 8 社が集合する新入社員研修を実施しています。一般的なビジネスマナーや社会人としての心得などを教えるプログラムは既にありましたが、その一歩先を目指し、社員自身が自ら行動を起こしていくような “ 主体性 ” を引き出すプログラムを取り入れたいと考えていました」
——他にも選んでいただいた理由はありますか。
「外部に研修を依頼する際、講師の熱量(受講者同士の一体感を生むことができる)をとても重要視しています。御社の講師はその点が素晴らしく、研修後のアンケートも今までにないほどの高評価でした。テキストも非常に評価が高かったです。デザインが凝っていて、次に進んでみたいとワクワクする内容でした。併せて研修内ではいくつかのショートムービーが取り入れられており、キーメッセージを伝える上で非常に効果的でした。実際、受講者の反応を見ると、伝えたかったメッセージが伝わっていると感じました。社員に研修を受講してもらう際、演出や雰囲気作りは大切だと思っています。テキストやムービーのクオリティの高さも、決め手のひとつです」
——導入時の課題はありましたか。
「当初は、御社の研修プログラムで本当に社員が主体的になれるのかという懸念は正直ありました。もちろん、研修を 1 日受講したからといって、いきなり社員の自主性や行動レベルが格段にアップするわけではないと思います。ただ、まずは自分が良いと思ったアイデアを出し、それが他者に受け入れられることで、自分でも何かを変えられるのではないか、意見を発信することは良いことなんだという思考が備わっていくと思います。主体性は、そうしたマインドを育むことが第一歩です。さらに、研修中にポジティブなフィードバックを心掛けることで、次のアクションにつながるヒントやプロセスを学べれば、それを実行する感覚を掴むこともできると考えました。担当者からの丁寧かつ熱心なご説明もあり、最終的には、グループ会社の研修担当からも賛同を得られました」
多様化していく社会で、自らの道を決め、その実現に向けて成長し続けること
——なぜ今、「主体性」がキーワードになっているのです
か。
「会社にはいろいろな仕事があります。私たち人事のミッションは、組織を活性化するために適材適所、社員の個性や能力が活きる環境を作ることだと思っています。そのために社員一人ひとりの個性を尊重し、自身のキャリアアップに向けた支援をしていきたいと考えております。一方、社員においては、やりたいことに向かって努力しているということを周りに主張して欲しいですし、それを発信することがよいことだと思って欲しいです。大京グループでは、入社後3年間は仕事を自立してできるようになるための準備期間と位置づけています。その3年の間にいろいろな経験をしながら、『自分の道(キャリア)は、自分で決める』、前向きにキャリアプランを描けるようになって欲しいです」
——それは社員のみなさんにとっても、御社にとっても幸せな状態ですね。
「そうですね。今回研修を受けた新入社員には、まず自分に適したスキルを伸ばし仕事を好きになって欲しいです。そうした前向きさで仕事に取り組んでもらえたら、会社と個人双方の成長につながると思っています」
さっそく受講生同士の会話の中で『LEVEL4 人財』というワードが使われていました!
——研修の成果はいかがでしょうか。
「弊社では、研修の事前事後の学習が大切だと考えており、研修受講後には必ず課題を出しています。今回も『自分が研修の最後に提案したアイディアは、実際に世の中にあるのか検証してみよう』という事後課題を出したのですが、受講者全員とても熱心に取り組んでいただき、アウトプットの質も私たちの期待を超えるものでした。早速、研修の効果が表れたと思いました」
——『LEVEL4 人財』は社員のみなさんに伝わりましたでしょうか。
「御社の研修を受講した後、社員同士で『今の発言って、LEVEL2 になっていない?』などといった会話がされており、『LEVEL4 人財』という共通ワードが浸透していると感じました。目指す人財像である『LEVEL4 人財』を受講者が意識するだけでなく、研修を受けていない社員も『LEVEL4 ってなんだろう?』と興味を持ってもらえればと期待しています」
——『もっとこうしたら』ということがあれば、最後に教えてください。
「そうですね。今回の1日研修の内容がというよりは、この研修を通して育まれた “ 主体性 ” をどう伸ばしていくか、が今後の課題だと思っています。継続的なフォローも含め、社内に『LEVEL4 人財』が広がっていくことが、今の我々の目標のひとつです」
株式会社 大 京
創業 1960(昭和 35)年
資本金 411 億 71 百万円(連結)
従業員数 5,621 名(連結)
事業内容 不動産開発・不動産販売 都市開発
※データは 2018 年 3 月のものです
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