
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
エナジード企画室でございます。
人事、教育領域を展開されている皆様には釈迦に説法で恐縮ですが
本日はENAGEEDが実施している「ARCS」モデルについて少し触れたいと思います。
ARCSモデルとは、教育工学・教育心理学者のジョン・ケラーにより提唱された
学ぶ意欲を向上・維持するために「教える側」実施すべきフレームワークです。
「注意喚起(Attention)」
「関連(Relevance)」
「自信(Confidence)」
「満足感(Satisfaction)」
の4つに分類されており、それぞれの頭文字から「ARCS(アークス)」と呼ばれています。
4つの大項目は更に3つの中項目に分かれていて、
例えば「注意喚起」は以下の3つに細分化されます。
- A1 知覚的喚起:学習者の興味をひくため何ができるか
- A2 探究心の喚起:どのようにすれば探求の態度を刺激できるか
- A3 変化性:どのようにすれば学習者の注意を維持できるか
今日は研修を成功させる比率4:2:4のうち、
研修前の「4」であるAttentionについて、
ENAGEEDが実施している「注意喚起」の秘密を公開しようと思います。
研修のワークが一部体験できる体験会も近日開催を企画しておりますので
続報をお待ち下さいませ。
さて、特筆すべきはまずデザイン性です。
文字だらけのテキストや、インターネットにも情報がありそうな無味乾燥な
講師の一方的なインプットでは、退屈して睡魔に勝てません。
実際に研修で利用するテキストの一部をご紹介致します。

研修時に段階的に学習する「3つのスキル」についてアイコンを作成し、
視認性を向上させています。また、固いイメージのフォントは
使わず、共通言語になりやすいワーディングの選定は吟味しており
文字の行間にすらこだわりをもって制作しています。
神は細部に宿る。
弊社クリエイティブチームの神懸かった機微にぜひご注目ください。
もう一つご紹介します。

この数字と文言はご覧になったことがある方もいらっしゃると思いますが
ニューヨーク市立大学のキャシー・デビッドソン氏の提言と言われています(※)。
※現在は一次情報となるwebサイトが閉鎖されており、65%に関する発言の真偽は定かではないと言われています。
社会情勢、時代背景のみならず、未来予測を含めたリアルをテキストに盛り込み、
受講者ご自身だけでなく、家族や部下、顧客や社会全体にも意識が向くよう
SDGsの観点も取り入れられています。
最後に、もう1点。ENAGEED受講後の組織イメージです。

様々な解釈があるかと思いますが、きっと本コラムをお読みの皆様には
本質が伝わっているかと存じます。
そうです。「自律」「主体性」という組織における重要なキーワードをイメージで伝えています。
前回のコラムでも少し触れましたが、私達人間の脳はイメージを描ける事でそれを実現できると
言われています。また、視覚情報は文字よりも60,000倍も早く脳に伝達されるとの調査結果も
あるようです。
イメージの大事さは十分ご理解いただけていると思いますが、
改めて、今回は少し趣向を変え、コラムをお読みいただくというより
画像をご覧になっていただく回と致しました。
ENAGEEDは「注意喚起(Attention)」
- A1 知覚的喚起:学習者の興味をひくため何ができるか
次回以降はさらに踏み込み、
- A2 探究心の喚起:どのようにすれば探求の態度を刺激できるか
- A3 変化性:どのようにすれば学習者の注意を維持できるか
の2点はもちろん、
「関連(Relevance)」
「自信(Confidence)」
「満足感(Satisfaction)」
にもぜひ触れていきたいと思います。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
次回は、FY2020最終日、3月31日にお会いしましょう。