東京都にある、私立桜丘高校3年生の山本彩音さん。高校2年生の時に一年間かけてENAGEED
COREvol.1〜7を学び、2023年11月に総合型自己推薦で法政大学キャリアデザイン学部に合格されました。
エナジードは進路選択や受験のためだけでなく、自分を見つめるきっかけになったと話してくれた山本さんに、エナジードと進路選択について語っていただきました。
ENAGEEDとの出会い
私は、高校2年生のとき、勉強と部活の両立、友人関係によるストレスから心を閉ざし、自分を見失ってしまった時期がありました。
何のために今まで自分は努力していたのだろうか。と、勉強や部活のやる気がなくなり、こんなに辛くなるまで頑張っても意味があるのだろうか。と何も手につかない状態になっていました。
しかし、このENAGEED COREの授業を受け、自分はどのような性格で、今後どのようなことをしていきたいかを考えられるようになり、前を向き始めることができました。
自分を客観的に見つめられた
ENAGEED COREを使った授業は、自分の内面と深く向き合い、言葉にして見える化するので、性格や特徴などを再認識することができます。たとえば、他者視点をテーマにしたvol.3では、先生や友達、親などの立場になって物事を考えたり、人と協力して何かをするときに大切なことや歩み寄りがどうして必要なのかを考えました。
そのワークを通じて私は、一度決めたら、それが絶対に正しいと思い込み、他人の意見にうまく耳を傾けられず、全部一人で抱え込んでパンクしてしまうことが多いことに気づきました。
人と何か協力して物事を行うときは、人それぞれ違う考え方があることを理解し、相手を尊重し、お互い支え合うことが大事だと気づくことができました。このワークをやった時私は、友人関係でトラブルがあった直後だったので自分の嫌な部分を認め、今後の人間関係をどのようにしていこうか考えることができた時間でした。
目指したいものを見つけることができた
ENAGEED COREの授業を受け、私は、自分と向き合い、さまざまな視点で物事を考えることがいかに重要かに気づくことができました。
また、私と同じように、目標を見失った中高生たちが前を向けるお手伝いをしたい。そう考えるようになったんです。
そして、このことを実現させるために、法政大学キャリアデザイン学部にいきたいと思うようになりました。
この学部は、教育心理学、経済学、社会学の三つの基礎を統合した授業を受けることができます。
多様な視点から自分のなりたい像を明確にしていき、さらにキャリア教育の基礎や中高生のキャリアサポート実習などを行うこともできます。
しかし、今の学力的には厳しく、推薦を受けるにしても倍率が高いので一般受験と両立しなければいけない。
それでも目標のために挑戦してみたい。そのように考え、推薦受験と一般受験の両立をすることを決めました。
このワークを受けていた時、友人にいつも気を遣わせていることを感じ取り、素直な気持ちを隠しながら学校の友達と接していたため、自分の本当の感情をこのワークに吐き出していました。
︎心を閉ざしてから、担任の先生や部活の友達他にも多くの人に支えてもらいました。そしてその支えてくれた人たちに恩返ししたい。自分の持っている力で一番その人の役に立てることは何だろう。そう考えるようになりました。
総合型推薦合格までの道のり
塾の夏の講習を終わらせ、8月の最後に一度2000字の志望理由書を仕上げ、九月から学校の先生と話し合いをして直しを重ねていきました。
添削をしていく中で、ENAGEED COREのことを書いているところをもう少し深堀りしていった方がいいと先生に指摘をもらい、探究担当の先生にお願いして、ENAGEEDの代表取締役の氏家光謙さんにインタビューをさせていただくことになりました。
氏家さんには、ENAGEEDを作ったきっかけや目的、これを受け取った生徒にどのような影響を与えたいかなどを質問しました。
このインタビューを通してキャリア教育の重要性について改めて考え、大学でもっと学びたいという思いが強くなりました。
そしてこのインタビューを元に志望理由書をもう一度練り直し、出願期限ギリギリまで修正していきました。
面接でも見返したENAGEED CORE
出願が終わった後は、一旦一般の勉強に集中し、週に2度昼休みに二次対策の小論文と面接の練習をしていました。小論文は、過去3年分の過去問を解き、先生に何度も添削してもらい、コツを掴んでいきました。
面接の練習の際は、自己アピールをする必要があったので、ENAGEED
COREを読み返して自分がどういう人間かを再認識しました。
11月上旬に一次試験が通り、9日後に二次試験だったので、試験までの期間は、塾の講座の予定を少しずらし、推薦対策をメインに過ごしました。そして無事11月末に二次試験も突破することができ、合格が決まりました。
︎心を閉ざしてから、担任の先生や部活の友達他にも多くの人に支えてもらいました。そしてその支えてくれた人たちに恩返ししたい。自分の持っている力で一番その人の役に立てることは何だろう。そう考えるようになりました。
︎この部分を見返して一年以上も前に書いたことを自分は今でも継続できていたなーと持続力の点で自分を評価することができました。
これからENAGEED COREを受ける人へ
進学校では特に生徒も教師も、目の前の課題をこなすことで精一杯で自分は何を学ぶために大学にいくのか、大学卒業後は何をやりたいのか、そもそもどうして勉強しているのかなど、自分を見つめ直す時間がないように思います。
ENAGEED COREなどのキャリア教育の教材を利用して、自分と向き合う時間が必要だと考えます。どんなに継続力のあるひとだったとしても、明確な目標がないとどこかでつまづき、自分を見失いかねません。
ENAGEED COREはそんな状況を救ってくれる魔法のアイテムだと思います。自分の今の心情を正直に書き出すことができ、未来を見据え、自分が一番自分らしくいられる生き方を見つける架け橋になってくれます。教科の学習のように一人で頑張る学習ではなく、グループワークを通してみんなと意見を交換し、考えを深めることもできます。
適当に受け流すのではなく、普段の勉強の息抜きとして、自分を見つめ直せる時間としてうまく利用するのが良いと思います。
︎遊びに行く時や学校行事の事前準備の際、みんなへの協力のお願いをほとんどしていませんでした。全て一人でやらないと!と謎の義務感があり、こだわりが強く妥協も全くできず、周りを置いてきぼりにしていました。
当日までにくたくたになってしまった私は、ほとんど行事等を楽しむことができず、何も準備をしていなかった友達がすごく楽しそうにしているのをみて、すごくもやもやした気持ちになり、冷たい態度をとってしまいました。
その後の仲直りの際に、「もっとやってほしいことをいってくれてたら手助けしたし、力になった。毎回色々やってくれているからと任せ過ぎになっちゃってごめんね」と言われ、周りの意見を全く聞かず、頼ろうとせず、相手に歩み寄ろうとしていなかったことに初めて気がつきました。その直後にこのワークをやったため、人と協力して何かをする際に大切なことを改めて痛感させられました。